こんばんわ。 アウター第一弾、コーデュロイジャケットです。
Navy,Burgundy,Brownの3色展開です。
ワンウォッシュしています。 後の洗濯による縮みでサイジングが変わってしまった、、
という事がないようにワンウオッシュして初めから縮ませています。
Levi'sのコーデュロイジャケット3rdタイプのデザインサンプリングから製作が始めました。
シルエットに関して大きくRCSの特徴が出ているかと思います。
まず着丈の長さが元ネタと大きく異なります。
着丈が短いのがジージャンと呼ばれるこのような形のジャケットの定番で
(着丈がロングタイプもありますが)
そのスタイルもオールドスクールで良いですが、RCSでは、インナーを考えての
着丈の長さとなっています。ゆとりのあるT-シャツやシャツを中に着た時のバランスを
中心に考えた結果、着丈を長く設定しました。
3rdタイプの定番、フロントのフラップポケット下の切り替え(計4本)が
意味のあるディティールでは無いという事と、 ごちゃごちゃした見た目をスッキリさせる為に切り替えを無くしました。 スッキリした所に片玉縁ポケットを付け、実用的な作りとしました。 生地は綿85%、ポリエステル15%組成の硫化染(加熱、溶解して作られる化学 染料を使用して染める方法)コール天を使用しています。硫化染の生地は空気 に触れて酸化して発色する性質を持っているので、着込めば着込む程、独特な 風合いを楽しめる生地特徴があります。
178cm68kg、Lサイズを着用しています。
背面の切り替え線ですが、一見直線的に見えるかもしれませんがパターンで
2cmずつ削り入れているので、ダーツのような役割を果たしています。
着用すると立体的に背中のラインに沿うようにシルエットを設計しています。
ネオバーボタンにはYKKタック釦シリーズのARGENTを使用しています。
完璧なデザインだと思っているのでブランド刻印やデザインを加えませんでした。
これ以上に良いと思える刻印が思い付くまでは使い続けると思います。
袖口は開き部分の終わりを生地噛みリベットを打ち込んで強化しています。
服の裏面に関してですが、切り替え部分は全て巻き縫い
(生地を噛み合わせる縫い目を一番強固にする縫製方法)で縫製しています。
また巻き縫いは生地が噛み合っているので見た目も美しく仕上がります。
ポケットの裏面は袋縫い(生地と生地を縫い合わせてひっくり返す)
と呼ばれる縫製方法で処理しています。 これも裏面ではありますが外観の美しさ、強固さを考慮し始末しています。
これらのディテールは長く使用してもらえるように
という考えを念頭に置いたディティールデザインです。
RCSではどうしたら長く着れて、どうしたら普通に街並に溶け込める服になるのか? どうしたらバランスが良いのかを考える事が一番のデザイン方法です。
Can I Kick It ?