久々にTシャツを制作しました。制作の構想をし始めてから出来上がるまでの時間がどんどん伸びていっているので(これは1年前から考えていたのですが、、)販売するタイミングが季節とズレる事が多くなっています。
ですがTシャツに限っては熱帯化で夏季が長くなっているので遅くはないと思いたいです。。
以下商品について説明しています。
ASH×NAVY
MILITARY GREEN×BLACK
SAND×MAROON
Tシャツの色とプリントインクの色の組み合わせは単純に自分の好きな色の組み合わせです。
前回までと同様のネックリブの縫製がシングルステッチの6ozのボディ(海外生産)を使用しています。自分がTシャツを着る際にデザインと同等にボディのシルエットが大切なので、このボディありきで制作しています。袖の長さ、ネックリブの巾、生地の厚みなどとてもバランスが良いと思います。
シルクスクリーン版を使用して今回はプリントを自社で行なっています。前回までは工場でプリントして頂いていたのですが、版を所持したかったので自分でやることにしました。シルクスクリーン版は外注で制作してもらっています。Tシャツにシルクスクリーンでプリントするのは恐らく10年ぶりです。懐かしい、、。
前回までは工場の油性インクを使用していましたが、特殊ヒーターでインクを乾かす機械を保持していないので、ドライヤーとアイロンで簡易に乾かせる水性インクでプリントしています。油性インクは浮き上がったような質感に出来上がりますが、水性インクは少し染み込んだような外観で生地と一体になったような質感に出来上がります。
左胸のデザインはA.M 2:00頃の新宿(東京)のビルから着想しています。
背中のデザインはP.M 10:00頃の新宿のビルから着想しています。
胸、背中は同じデザインですが、塗りつぶしの箇所に差をつけることにより街頭の灯の明暗、時間帯を描いています。
横から見ると白と黒の横顔が連続しているデザインで、ダブルミーニングになっています。
このダブルミーニングのデザインは自分がスケートボードをしている時間帯、場所から着想を得ています。P.M 10:00〜A.M 2:00という時間帯にストリートに出るとビルの光の麓で人間が白にも黒にでもなり得れる。という意味になっています。
お酒を飲んで酔っ払っていたり、仕事が終わりストレスから解放されたり、自分達のようにスケートボードをしたり時間帯によって別の人格を形成しうる危うさ、面白さを表現しています。
いつも通り当たり前の日常も、何か特別な考えを持ったり行動していると思っている日も、実際は目の前にある環境の箱の中で思考、行動している?例えば都会のビルの麓という環境の影響はどういった思考や行動を人々にもたらすか?そういった所から考えていきました。
僕はずっと東京で生活しているのでその環境下でしか表現出来ないのですが、もし自然豊かな場所に住んでいたらせせらぎをカントリーミュージックに、もっと都会にコミットするなら雑踏をラップミュージックにするような感覚だと思います。自分の生活する環境の外を想像して表現するのはとても難しいことだと思います。
事前に考えている事を文章にしてから作り始めるので、出来上がりが文章に影響されてどのようになるのかが想像出来ない事もあり、今回はこのような外観のデザインになるとは思いませんでした。(もっと抽象的な丸みを帯びた形になると想定していました。)
この方法で進めているのには理由があって、視覚から出来上がりを先に想定していると誰かのバランスの良いデザインを知らず知らず取り込んで影響を受けてしまいオリジナリティに欠ける事があるからです。もし出来上がりが何かに似ていたとしても思考から落とし込む作業と、視覚から落とし込む作業では大分違いがあるのではないかと個人的には思っています。
ASH×NAVY
MILITARY GREEN×BLACK
SAND×MAROON
着用写真になります。171cm / 62kg / Size M を着用しています。僕は身長178cm / 70kg / Size L でちょうど良いです。
いつも通りこれといってコーディネート的なテーマはないのですが、サイズ感の参考にしてもらえればと撮影しています。商品説明は以上になります。
よろしくお願いします。