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Oxford Work-spec Shirt


こんばんわ。 シャツ入荷しました、RCSシャツ第二号です。 ワークウェアの縫製法、ヴィンテージディティールを盛り込んだ

赤耳オックスフォードシャツです。

ブルー、グレー、ホワイトの三色展開です。

オックスフォードと言えば定番中の定番生地ですが、ソフトで通気性があり丈夫 というのが生地特徴です。今回使用のオックスフォード生地ですが綿100%です。

普通のオックス生地より厚みがあり、かなりゴワゴワした肌触りです。

過去ラルフローレンRRLで採用されていたオックスフォード生地を使用しています。

このシャツはワークウェアに用いられる縫製方法や、オックスシャツには通常

当てはめないであろうディテールを落とし込んで製作しています。 シンプルなオックスシャツはそれはそれで良いのですが、

同じ物をRCSで製作しても仕方がないので縫製方法やディテールによっては

オックスシャツのキレイめな雰囲気を壊してみたい。という所からデザインをスタートしています。

ですが表面的にはデザインが極力主役にならないように配慮しています。

RCSでは視覚的なデザインを主役にしない事がモットーであり、

極力シンプルに仕上げたいと思っています。

ディティールに関して写真左上から、

これは隠しボタンダウンといって元々はボタンの欠け等を 防ぐためのディテールで、通常のボタンダウンですと 衿にボタン穴を貫通させていますのでボタンが表に見えますが、 隠しボタンダウンは衿先にもう一枚生地をかませて、そこにボタン穴を 開ける事によりボタンを留めても表に見えない。という作りになっています。 これによってボタンが見えない状態でしっかり衿の形を固定する事が出来、 キレイに衿が収まります。

上からボタン付きのアウターを着用した時、ボタン&ボタンにならず、

尚且つ衿の収まりも良いので、首元がスッキリ見えるのではないでしょうか。

このオックス生地は赤耳付き(デニムなどに多い生地の端の耳)で、 その赤耳を使って縫製しているので生地の重なりの厚みもそこまでありません。

右上写真はRCSでは定番にしている隠しライターポケット(赤耳使用)です。 ペン差しのディテールが胸ポケットには多いですが、オックス生地のようなシャツをでペンを差す事は

余りないのでライターを入れるポケットに変革しました。ライターはよく無くしますから、、

余談ですが隠しと名が付くディティールが多いです、僕は隠密ディティールと呼んでいます。。 右下写真は脇下のマチ付きの縫製始末です。 これは脇下を強化するためのディテールです。糸が始末されずに垂らしっぱですが、

ミスではなくヴィンテージを踏襲したディテールで、脇の縫い合わせを

巻き縫い(生地を噛み合わせて縫う方法。通常より頑丈に縫える)の三本巻き縫い(トリプルステッチ)で

縫製しているので、その時専用ミシンを使用すると上記のような始末に勝手に仕上がります。

また不可がかかる部分以外もトリプルSTで仕上げています。

これがワークシャツに多い縫製方法ですね。

左下写真は前たてを途中で終わらせ、そこから裾に向かって丸いラインで 裾を形成していくデザインにしています。全体的なイメージを少し柔らかくする為です。

写真では見えづらいですが、袖口にタックを2本入れる事により袖全体にゆとりを持たせています。

後ろヨークにはループを挟んでいます、飾りのようなものですが、僕は良くシャツを掛けるので

重宝しているディテールです。

ボタンは、猫目ボタンと呼ばれるボタン(猫の目のような切れ目をしているから)を 使用しています。

これは1950年~1960年代のワーク仕様のモノに多く使われていますが

ボタン穴に深みがあるのでボタン止め糸が擦れで切れづらいという特徴があります。

178cm68kgLサイズ、色グレーを着用しています。 基本的には他シャツと同様に細すぎず太すぎず、 長すぎず短すぎずのシルエットとなります。

ですが全てのアイテムはパターンが一つ一つ違うので上記の袖口ツータックや、

前たての形、脇の始末、また身頃の脇のラインの削り方等、

オックスシャツはオックスシャツだけのオリジナルなシルエットとなっています。

タイトで着丈が短いモノが日本には多いですが、RCSは着丈、袖丈を若干長く設定しています。 好みがあるとは思いますが、自分の体型に合ったモノを着るようにしたいですね。

洋服は実物を見て、触って、着てみないと分からないと思いますが、お店に卸す事はないと思いますので

せめてディテールの説明くらいしないと思い長々書かせてもらいました。

よろしくお願いします。

SLUM VILLAGE=スラム街の村。Fall In Love=恋に落ちる。

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